はじめて投資信託を選ぶとき
「どれがいいんだろうか?」「何が違うんだろうか?」
そんな疑問を簡単に分かりやすく解説します!
(「投資信託って何?」という方はこちらを‼)
投資信託の種類
投資信託はたくさんの種類があります。
投資対象別、地域別に分けるとこのように分けられます!
この他にもコモディティと呼ばれる金や原油などの「もの」を
投資対象としている投資信託もあります。
投資対象地域では、
「国内のみ」または「海外のみ」、
「国内と海外の両方」を対象としたものがあります!
投資対象地域を「新興国」、「先進国」と分けることもあります。
【新興国】
ブラジル、ロシア、インド、中国や東南アジアなどの大きな経済成長が
期待できる一方、為替変動などを受けやすくリスクが高い地域でもあります。
【先進国】
アメリカ、イギリス、カナダ、ドイツなど経済的に安定している地域です。
先進国は経済的なリスクが低い一方で、成熟している市場と言われています。
新興国に比べリターンは低いリターンが予想されます。
この他、単体の国ですが「米国」、「中国」、「インド」などが投資対象地域
として人気があります!
リスクとリターン
一般的に、「債券 < 株式 < リート」となり、
リスクが大きくなれば、大きなリターンが期待でき、
リスクが小さければ、小さなリターンを狙っていくことになります!
インデックスとアクティブ
投資信託には投資対象や地域で分ける他に
「インデックスファンド」と「アクティブファンド」と分けることもできます!
この選択は投資信託を選ぶ上で非常に重要なポイントになります‼
【図 インデックス アクティブ】
インデックスファンド
日経平均株価やS&P500などの指数に連動した運用成果を目指すファンドです。
指数と同等程度の組入銘柄に投資することで、アクティブファンドに比べ
銘柄の調査などのコストがかからないため信託報酬(手数料)が低く設定されています。
アクティブファンド
ファンドマネージャーと呼ばれる専門家が成長が期待できる銘柄に投資を行い、
指数を超える運用成果を目指すファンドです。
調査や分析などにコストがかかるため信託報酬が高めに設定されています。
インデックスファンドを選ぶかアクティブファンドを
選ぶかはどちらの方がいいとは言えません。
ただ、投資信託をこれから始める方はインデックスファンドを
選ぶ方が賢明かと思います。
アクティブファンドはファンドマネージャーと呼ばれる投資の専門家が
運用方針に従い運用判断を行っています。
投資方針や運用判断を自分が共感できるかどうかが大切だと思います。
また、一般的に信託報酬(手数料)はアクティブファンドの方が
インデックスファンドに比べて高く設定されています。
アクティブファンドの運用判断がいいのかどうか、始めたばかりの方が行うのは
難しいと思います。そして、運用判断があいまいなまま、また、手数料が高い方を
選ぶよりは初めはインデックスファンドを選択し、慣れてきた頃に自分の投資判断で
アクティブファンドを選ぶのもいいと思います。
バランスファンド
バランスファンドとは、債券や株式、リートなど
複数の値動きが異なる資産を組み合わせることで、
値動きの幅を小さく抑える効果が期待できるファンドです。
また、ファンドの中でリバランス(資産割合を適正に保つ)
してくれるものもあります!
例えば、株式のみに投資しているファンドは、
上昇や下落の要因が株式の値上がり値下がりによるものだと分かります。
しかし、バランスファンドは複数の資産を組み合わせているため、
株式、債券、リート、コモディティの中のどの資産が下落しているのか、
または上昇しているのか、分かりにくいファンドだと思います。
運用会社が発行している「月次レポート」を確認することで、
株式や債券、リートなどの運用状況が確認できますが、確認できるのは
前月以前の内容になるので、現在、何が要因で上がっているのか、
下がっているのか把握するのは難しいかもしれません。
このことからバランスファンドは、ひとつのファンドで各資産に投資でき、
リバランスもしてくれる「おまかせファンド」であるものの、
信託報酬は高めに設定されており、各資産の上がり下がりが分かりづらい
ことから投資初心者には不向きなファンドと考えられます。
ただ、「面倒なことはやだ!投資はひとつのファンドにしたい‼」という方は
バランスファンドを選ぶといいと思います。
まとめ
・株式は債券より値上がり値下がりが大きくなりがちですが、
ニュースなどで取り上げられやすく、なぜ上がったのか下がったのかが
分かりやすいため、株式を対象とした投資信託はおすすめです!
・債券や不動産を対象とした投資信託も、リスク分散の観点から持って
おくのもいいと思います。
・アクティブファンドとインデックスファンドで悩んだら
投資初心者はインデックスファンドから始めた方が賢明!
・バランスファンドを購入するのであれば、よく考えて購入を!
・対象地域は投資信託の分散の観点から「全世界」がいいと思います。
「米国」、「新興国」はより成長する期待が持てますが、「全世界」に
比べると値上がり値下がりの幅が大きくなりがちですので、
投資割合が多くなり過ぎないように注意が必要です。
※「全世界」を選んでもその中身は半分程度「米国」が入っているものも少なくありません
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